志葉玲タイムス

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新著『難民鎖国ニッポン ウィシュマさん事件と入管の闇』、2月14日発売!

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お世話になっております。ジャーナリストの志葉玲でございます。

この度、私の新著『難民鎖国ニッポン  ウィシュマさん事件と入管の闇』が、今月14日に発売となりますので、お知らせ致します。

昨年3月、名古屋入管に収容されていた当時33歳のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが亡くなりました。約20キロも体重が激減、吐血や嘔吐を繰り返し飲食もままならず飢餓・脱水状態となり、歩くことも困難になる等、著しく健康状態が悪化したにもかかわらず、名古屋入管はウィシュマさんに治療らしい治療も受けさせず、その挙げ句に死なせてしまったーその非業の死は、各メディアによって報じられ、日本社会に衝撃を与えました。また、ウィシュマさんを死なせてしまったことに対する、出入国在留管理庁(入管庁)や同庁を所管する法務省の隠蔽体質や無責任ぶりも、あらためて浮き彫りになったのでした。

奇しくも、昨年の通常国会では、入管法の「改正」(実態は改悪)が審議され、この入管法改悪案をめぐり、様々な難民支援・人権団体や弁護士会、さらには国連の恣意的拘禁作業部会や特別報告者等からも、懸念する声が次々あがりました。ウィシュマさんのみならず、難民その他帰国できない事情を抱える外国人の人々に対する異常なまでの冷酷さ、入管行政における収容施設での長期収容、施設内での人権侵害といったものが、ここ数年、以前にもまして深刻になっています。多くの人々が声をあげ、入管法改悪を阻止したことは、日本もまだ捨てたものではないと感じさせられた一方、入管問題の構造自体は、変わっておらず、今後もより一層の追及が必要です。

入管問題は、日本における人権問題の中でも、最も深刻なものの一つだと言えるでしょう。国連の人権関連の各委員会からも、この10年以上、度重なる懸念の表明と改善勧告を受けてきました。世界的にも人権擁護がますます重視されるようになる中で、もう、入管問題は終わらせないといけないーその様な思いのもと、拙著をまとめました。私個人としても、フリーランスのジャーナリストとなる前後から現在までに、断続的ではあるものの、約20年にわたり入管問題と向き合ってきましたが、そろそろ決着をつけたいところです。拙著『難民鎖国ニッポン  ウィシュマさん事件と入管の闇』が、入管問題を終わらせるため役立てば、著者として、それ以上嬉しいことはありません。どうか、皆様のお力をお借りできれば、幸いです。


『難民鎖国ニッポン  ウィシュマさん事件と入管の闇』(志葉玲・著/かもがわ出版)
amzn.to/3qxtOHC

目次:
1章 入管に「殺された」ウィシュマさん
2章 入管問題とは何か
3章 収容と施設内での人権侵害
4章 入管法改定をめぐる攻防

帯推薦コメント:東京新聞・望月衣塑子記者

「低い難民認定率、司法審査も期間の上限もない入管収容。
紛争地や難民取材を重ねる筆者が、入管にはびこる差別や偏見に斬り込む。共生社会実現のために、難民問題といかに向き合っていくべきか!?」

著者プロフィール:

志葉 玲(ジャーナリスト)
1975年、東京都出身。番組制作会社をへて、環境、平和、人権をテーマにフリーランスジャーナリストとして活動。イラクやパレスチナ等の紛争地での現地取材や、地球温暖化等の環境問題について、記事執筆や解説等を行ってきた。入管問題も精力的に取材・執筆、Yahoo!ニュース個人での閲覧ランキングで上位常連。わかりやすく多くの人々に読まれる記事とすること、その問題を深堀りし核心を突くレベルの高い記事とすることの両立をモットーとしている。

 

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