Yahoo！ニュースの記事コメント欄「ヤフコメ」に書かれているコメントの多くが、一般世論と比較しても酷いものだ。妙に政権を擁護したり、憲法や人権、環境を軽視するものが多々見られる。世論調査などで見られる日本の人々の一般的な意識と比較しても、「ネトウヨ」（ネット右翼）的なユーザー達が書き込んでいるのでは、と思わざるを得ない傾向だ。ネトウヨは日本の人口総数に比べると一部にすぎないという見方があるが（古谷経衡氏の分析など）、その動きは非常に活発なため「悪目立ち」する。２万人近い会員がいるという自民党のネットサポーターズクラブ（J-NSC）の活動も、ネット上の右派言論に影響を与えているのだろう。
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news.livedoor.com Yahoo!ニュースのコメント欄も、こうしたネトウヨに乗っ取られている可能性があるのではないか（逆に言うと、普通のユーザー達はわざわざコメントを書きこんでないのでは）。いずれにせよ、一般の読者が、ヤフコメやそれについている賛意（サムズアップのアイコン）の数を見て、これが世論だとミスリードされることは、好ましくないことだ。
ヤフコメが右傾化していること、差別的だったり、感情的な罵倒だったりして、およそ言論とは言い難いコメントも少なくないことは、Yahoo！側も気にしているのであろう。それもあってか、Yahoo!ニュース個人に寄稿しているライターや専門家は、ニュース記事にコメントすることを求められている。これらの「認証済みコメント」は、記事コメントの一番上に優先して表示されるため、一般の読者はまず「認証済みコメント」を読むことになる。先に専門的な見地からの冷静かつ論理的なコメントが読むまれることで、荒れがちなヤフコメを中和させるという役割も期待されているのだろう。最近、志葉がよくYahoo！ニュース記事にコメントを付けているのも、そうした理由がある。
ヤフコメについては、一部の専門家からは「もう廃止にしたら？」との意見もあったのだが、今のところ、Yahoo！はヤフコメを廃止するわけではなく、特に差別的かつ乱暴な言動の多いユーザーのコメントを規制するにとどまっているようだ。ただ、上述の「認証済みコメント」が増え、それに多くの人々が「参考になった」と意思表示することが、ヤフコメのあり方を変えるのかもしれない。そのテーマについてより深く知り、より良い方向へと導くことが「認証済みコメント」の望まれる役割だろう（ただ、一部のコメンテーターにはネトウヨ的なユーザー達に迎合しているかのように見える者もいるのだが）。
以上のことから、今後とも志葉も積極的にコメントをつけていくつもりだ。そのコメントに賛同してくれるなら、是非、SNSでシェア・拡散したり、「参考になった」をクリックしてほしい。
（了）
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