ツイッターの投稿より
昨年11月に死去した中曽根康弘元首相の「内閣・自民党合同葬」の経費として、政府は今月25日、今年度予算の予備費から約9643万円を支出することを閣議決定した。だが、コロナ禍の中で多くの人々が経済苦に陥っている中、また菅首相が「自助」「共助」を主張することから、ツイッター上では、#中曽根の葬式に税金出すな と「内閣・自民党合同葬」に税金を支出することへ反対する投稿が相次いだ。
中曽根元首相の葬儀への税金支出への反対する投稿の中でも、長谷川羽衣子さん(グリーン・ニューディール政策研究会事務局長)のツイートは秀逸だ。
新自由主義の女王サッチャーが亡くなった時、論敵だったケン・ローチは言った。「彼女の葬儀は民営化しよう。競争入札にして一番安い入札者に決めよう。彼女もそれを望んだだろう」
— 長谷川羽衣子 (@uikohasegawa) 2020年9月25日
国鉄、電電公社、専売公社を民営化した中曽根氏の葬儀も、民営化と競争入札が相応しい。#中曽根の葬式に税金出すな
また、元新潟県知事で医師・弁護士の米山隆一さんは、「河井夫妻に政党交付金1億2000万円払う程潤沢な資金を有する自民党が払えばよい事」と皮肉った。
百歩譲って中曽根氏に相応しい葬儀をするのに9600万円必要だというなら、河井夫妻に政党交付金1億2000万円払う程潤沢な資金を有する自民党が払えばよい事で、コロナ禍で国民の多くが苦しんでいる中、国は100万円も払えば十分であろうと思います。#中曽根の葬式に税金出すなhttps://t.co/B46y2QvXf3
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) 2020年9月25日
菅首相が「自助」「共助」と自己責任を強調するような発言をしている中で、自民党の元首相の葬儀は「公助」であることに違和感を訴える投稿も。
国民には自助を強要しといて、中曽根康弘の葬儀は公助って、さすがは「アベコベ内閣」第二幕だな。税金の私物が止まらない。
— きっこ (@kikko_no_blog) 2020年9月27日
菅首相や自民党は、こういう件では「自助」も「共助」もせずに率先して「公助」を使うのですね。なんでだろ。→中曽根氏の葬儀に9千万円 政府が閣議決定、予備費から支出 https://t.co/xT0b9MeePa via @Sankei_news
— 想田和弘 「精神0」公開中 (@KazuhiroSoda) 2020年9月25日
これが「国民から見て当たり前の政治」か?#中曽根の葬式に税金出すな pic.twitter.com/ImManHqutu
— ツ ジ ノ (@2gno_sub) 2020年9月25日
菅首相は就任後の会見で「安倍政権の取り組みを継承し、前に進めていく」と発言したが、政治の私物化も継承するということなのだろう。
(了)