志葉玲タイムス

ジャーナリストが戦争・平和、人権、環境etcをテーマに発信

政府対策班の専門家「戦争状態」か「ロックダウン」か―迫る新型コロナの爆発的な流行

f:id:reishiva:20200404221722j:plain

人々の接触の制限と感染者数の変化について解説

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための、厚生労働省クラスター対策班の専門家である、西浦博教授(北海道大学)は、先月末31日までのツイッターで、「戦争状態になっても冷静でいられる気持ちの準備を」「これまで日本で見られなかったレベルの流行に成り得ます」等と連投。「呼吸が苦しいのに助けられず死んでいく人が出る。助けてほしいのに病院が溢れる。助けたい医師や看護師も数多く感染する。近しい親族や好きな人の安全が守れない」と、このままでは感染流行を防げないと悲観した。

 

 

 

 他方で、今月4日には、爆発的な感染流行を防ぐためには、人々の接触を8割を減少させることが必要だと訴えた。つまり、欧州並みの都市封鎖=「ロックダウン」が不可欠だとしているのである。

 
 新型コロナは感染力が非常に強く、感染者の2割が重症化する。母数が増える、つまり感染者数が爆発的に増えた場合、重症化する人もそれだけ激増する。それは、医療崩壊を招き、現状、数に限りある人工呼吸器が足りずに、命を落とす重症者が相次ぐという、イタリアのような大惨事を招くということだ。

 だからこそ、西浦教授はロックダウンの必要性を訴えているのだろうが、専門家はあくまで科学的な助言を行うのが仕事で、ロックダウンするか否かは政治判断だ。だが、人々の外出を極端に制限する場合、マスク2枚でお茶を濁すのではなく、休業補償や生活保障を大至急に行わなければ「コロナではなくて経済苦で死ぬ」ということになりかねない。感染拡大を阻止しつつ、人々の生活も守る手立てを両立させるべきだろう。

 (了)

 

          志葉玲タイムス-ジャーナリストが戦争・平和、人権、環境etcをテーマに発信 (c)Rei Shiva