志葉玲タイムス

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国会サボって553万円ゲット、安倍首相が招いたモラルハザードーさすがに産経も(やや)批判的

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安倍応援団の産経新聞もさすがにこの3人には批判的?

 昨日9日、閉会した第200回臨時国会。立憲民主、国民民主、共産、社民の野党4党は同日午前、「桜を見る会」をめぐる諸問題の真相解明のため、会期を40日間延長することを求めたが、与党側は拒否した。国会の閉会で胸をなでおろしているのは、安倍首相だけではないだろう。公職選挙法違反の疑いが報じられた菅原一秀前経済産業相、自民参院議員の河井案里氏、案里氏の夫の河井克行前法相も、また、国会閉会に安堵しているのではないか。 

 菅原前経産相、河井前法相はいずれも、辞任の際に「説明責任を果たしたい」と語っていた。だが、両氏と、案里氏は国会の会期中は雲隠れ。説明責任を果たさないまま、国会を欠席し続けた。ろくに職務を果たしていないと言える状況の中、3人には議員の給与にあたる歳費やボーナスにあたる期末手当は支払われることになる。今月の歳費が約129万円、文書通信交通滞在費100万円、期末手当は衆院議員の菅原氏と河井克行氏は約323万円、参院議員の案里氏は約194万円。

 つまり、菅原氏と河井克行氏には、それぞれ約553万円、案里氏には約423万円が税金から支払われることに*。

  なんともふざけた話だ。

 

 

 さすがに、マスコミ各社は本件について批判的に報じているが、意外なのは、露骨な安倍政権寄りで知られる産経新聞ですら、この三人に対しては、擁護する姿勢を見せないことだ。公明党の斉藤鉄夫幹事長の「疑惑を持たれている以上、説明責任を果たしてほしい」、共産党の志位和夫委員長の「説明責任を果たさず国会を逃げ切ろうとするとは、自民党のモラルは終わっている」というコメントを紹介。来年1月招集の通常国会への影響を懸念する与党内の声も紹介している。もっとも、安倍政権へのダメージを懸念してのスタンスかもしれないというのは、穿った見方か。

  ただ、安倍晋三首相自らが「任命責任は自分にある」と言っている通り、この3人が説明責任も果たさず、議員としての職務も放棄したまま、歳費や期末手当等だけはしっかり受け取れるのも、安倍首相が毅然とした対応を取らないからである。安倍首相としては、3人に「説明責任を果たせ」「国会に出席しろ」と言おうものなら、自身の「桜を見る会」に関連する疑惑の説明や、臨時国会の会期延長をしなかったことについて、ヤブヘビ状態になるので、沈黙し続けているのであろう。だが、それでは自民党としての自浄作用が皆無ということになる。まさに安倍首相の存在自体が、日本の最大政党のモラルハザードを引き起こしているのだ。この一点だけでも、安倍首相の進退が問われることであろう。

 (了)
*細かい端数を切り捨てたため、内訳の合計と、全体の額が若干異なる。

 

 

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